熱交換器は、普通の人には言葉としては耳慣れないものの、そのシステムは家庭用エアコンや車のラジエーター、冷蔵庫など様々な製品に利用されています。
熱交換器は温度が高い物体から低い物体へ、効率よく熱を伝えるために利用され、よく目にすることができるものとしては液体を利用した機器があります。
熱交換器は産業界においては無くてはならない機器となっており、代表的な製造現場としては、まず、電子部品があります。ここでは温度や湿度、ホコリなどに厳格な管理が求められており、クリーンな環境を保つために利用されます。
次に食品加工現場があります。食品現場では冷凍食品から高熱を必要とするものまで様々な商品があり、効率的に製造を行うには熱交換器の存在が欠かせないものとなります。
他にも、電子部品製造と同じ環境等が求められるテレビ製造や、塗装ラインで大型ヒーターが使用される自動車製造などがあり、工場から出る排水や排ガスの排熱を温水や冷却水として再利用し、有効に活用する環境的な目的でも活用されています。
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産業用で用いられている熱交換器には、1つに多管式があります。シェル&チューブ式と呼ばれるこの方法は、筒と管の中に温度の異なる流体を流すことで加熱や冷却を行い、広く利用されています。
2つ目としてはプレート式があります。このシステムには液体と液体、気体と気体による方法の2つがあり、いずれの方法も伝熱板となる凸凹にプレスされた金属の板を重ね合わせ、交互に温度差のある流体が流れるように回路が作られています。
3つ目にはフィンチューブ型と呼ばれる種類があります。
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主な使われ方としては気体と液体による方法があり、伝熱管に伝熱板を取り付け伝熱面積を増やしたフィンチューブが用いられるのが大きな特徴となります。伝熱管内の液体と伝熱管外の気体の熱交換によるシステムを持ち、一般的なエアコンはこの方式が利用されています。
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産業用熱交換器の種類と用途について
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